■李素貞作品展
東京芸術劇場 2017年4月5日(水)~9日(日)開催
世界で一番親日的な台湾の人々だからこそ
心のうちを知っておきたい、触れておきたい、
日本人として
コブラ派としてとても有名な台湾出身の画家・李素貞。
日本での個展は初めてです。お一人でも多くの方のご来場をお待ちしております。
更に日本と台湾の友好を記念して予約者1,000名様に限り優先無料招待いたします。(お電話、または下記「申込登録フォーム」よりお問い合わせください。)
このような機会はめったにありません。ぜひこの機会をどうぞお見逃しなく。お一人でも多くの方のご来場をお待ちしております。
【開館時間】10:00~19:00 (最終日は18:00まで)
【後援】産経新聞社・台湾新聞社・台北駐日経済文化代表處 台湾文化センター
【主催】日台佐佐木芸術交流協会 フリージアグループ
【個展お問合せ先】03-6635-1777 <受付>9:00~19:00 担当:関口(せきぐち)
東京芸術劇場
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1[Google Map]
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。
駅地下通路2b出口と直結しています。
●産経新聞社案内
■序文
李素貞私は1951年に台湾の台中市で生まれた。五才の時、若者達が憲兵達に大きな石で頭を殴られ、怪我したまま、軍の車に乗せられ連行されていたのをまのあたりにした。その時の記憶は、その後の私の創作に強い影響を及ぼしている。私は弱者・庶民の現実や想いに対して、自分の感じたままを率直に描くようにしている。まさにヴィクトル・ユーゴーが指摘したとおりであり、「芸術は美を表現するのではなく、いかに感じたかを表現することを目的にすべきである」。
私の作品は、1人の台湾の母親の感性を表現しているのかもしれない。歩みきた自分の人生経験に基づいて、目の前の社会を直視し、誠実に自分の心の深い部分から感じたものを率直に絵にするよう努力してきた。
40数年間、私は芸術の多種多様な媒材を絶えず模索・探究してきた。生活の中において、創作は私にとって感情を言い表す方法となっている。これは生命の中に形成された自然の人間性の一つである。私の創作活動は常に直感・感受性に頼っている。(表現の方法は)具体的か、抽象的かを問わず、すべての作品は出来事全体への感知である。絵には訴求が色々と隠れているようであり、恐れ、叫び、肉親の情、愛情、友情等織り込まれている。それらの全ては生活経験と切っても切れない関係にある。作品は四つの部分に分けることができる。つまり、子供時代、勇敢な台湾人、台湾の多元文化と現地人の期待である。作品の中には重々しい、圧迫されている雰囲気もあれば、台湾民主化の実現によって自由を満喫している貴さもある。
今回日本で作品展が開催できたのは、昨年私が台北にあるゲーテ芸術センターで、個展を開いた際に出会った、日本の実業家佐々木会長のおかげである。私の画集をみた佐々木会長は、あなたは勇敢な台湾の母親の一人であり、個人の悩みと国の悩みをすべて母親の愛に納め、台湾の歴史を記録しているとコメントをしてくれた。台湾人の内面世界を日本人に知ってもらうために、彼と彼の家族は全力を挙げて、企画から、会場設置、客集め、宣伝及びサービスステーション運営まで、十分に誠意を尽くしてくれた。特に、佐々木会長のお嬢様である美穂子さんには、展示場の企画設計を担当してくださった事に、非常に感動した。美穂子さんは、日本の美術界最高峰と言われる東京芸術大学の博士課程に学ぶ、新進気鋭の画家である。それと同時に、東京都議会議員の内田茂先生、産経新聞社の熊坂社長及び台湾駐日大使の謝長廷先生からも多大なご協力をいただき、感謝を表したい。
この画集を父親に捧げたい。父は今年97歳であり、5年前に、二・二八事件の時、子供の成長を守るため、自分の命が危険に晒されたことがあったのを初めて語ってくれた。
皆様が私の画集から「愛」と「希望」を見つけ出せるように祈っている。また、この画集を通して、すべての人には恐怖を避ける自由があること、自分こそが自分の運命の決め手であることを主張したい。
■画家 李素貞(Lee SuJin)プロフィール
[経歴] | |
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1951 | 6月25日台湾台中県大雅郷に生まれる。4人兄弟の2番目。 |
1957 | 台中県大雅郷陽明国民小學校に入学。 |
1963 | 台中県大雅初等中学校に入学。 |
1966 | 花蓮師範専科学校に入学。 |
1971 | 花蓮師範専科学校を卒業。 初めて全国水彩絵展(台北省立博物館にて)に出品。 教師として台中市西屯国民小学校に勤務。 |
1973 | 「台中芸術家グラブ」に加入 |
1976 | 台湾省特殊優良教師に授けられる「師鐸奨」を受賞。 |
1980 | 作品「静物」が台湾省政府に収蔵される。 |
1986-1987 | アメリカ北コロラド州立大学サマープログラムに参加し単位取得。 |
1988 | 高雄市特殊芸能女性教師に選定。 |
1991 | 国立台南師範学院数理教育学部を卒業。 |
1994 | 高雄市教育芬芳録模範に選定。 |
1996 | 国立高雄師範大学数学研究所を修了し、台中芸術家クラブの会長に就任。 |
2005 | アメリカオハイオ州芸術研究所で研修。 |
2007 | 国立高雄師範大学成人教育研究所にて修士学位を取得。 |
2001-2009 | 高雄市明正国民小学校校長に就任。 |
2009-2014 | 高雄市復興国民小学校校長に就任。 |
2014 | 定年後、「民視顧台湾」顧問団CEOに就任。 |
2016 | 現在民視監察人と「民視顧台湾」顧問団CEO在任中に出版。 |
2000 | 素朴之美-?天発と李素貞の書画世界。 |
2000 | 貞心素語-李素貞個展。 |
2011 | 天貞游芸-?天発と李素貞の芸術創作集。 |
2012 | 人間道-李素貞個展。 |
2016 | 社彩繽紛-李素貞SuJinLee。 |
■作品群
■個展に寄せて
●台湾民視公司栄誉董事長 田再庭頓首
佐々木さんありがとう! 御協力の皆様ありがとう!
●台北駐日經臍文化代表處 代表 謝長廷
画家・李葉貞女史は、定年退職前は小学校の校長先生でした。20歳で師範学校を卒業して以来、小学校の教師として、教青に携わっていたことから、様々な社会現象を深観察、洞察してきました。
そのため、作品の多くは「台湾」および「社会現象」を創作テーマとしています。今回の個展は、一人の母親の眼しで台湾の境遇を描いており、芸術の創作を通して、台湾の人々の心の声を映し出しています。深みのある色彩の中には、みなぎる生命力と同時に情熱や悲哀が満ち溢れています。
今回の個展に、フリージアグループの佐々木ベジ会長から大きなご協力をいただき、深く感謝いたします。
この事からも台日間の貴重な友情が示されています。今回の個展を通して、より多くの日本の皆様に台湾を知っていただき、台日相互の理解が深まると共に、芸術交流を通して台日友好関係がさらに強化されるよう祈念いたします。
●産経新聞社 代表取締役社長 熊坂隆光
われわれ産経新聞社は、タブーを恐れず、正しいものは正しい、悪いものは悪いとはっきりモノを申す「産経ジャーナリズム」を展開してきました。失礼かもしれませんが、何にもおもねらない私たちの「正論路線」と李さんの作品には、通じるものがあると感じております。
李さんの絵にどこか親近感も覚えるは、報道機関に長く身を置いてきた者として、何者にも媚びない李さんの精神力の強さを感じるからだと思います。李さんの作品が多くの日本人の自に触れ、個展が成功することを心よりお祈りします。
●元台湾総統府最高顧問 彭明敏
芸術はまったくの素人の私ですが、李素貞さんの作品からは彼女がほかの画家とは違うことがわかります。その作品は台湾の社会的環境と密接に結びついており、個人と国全体の苦悩を自身の母性愛の中に包み込みながら、台湾人の境遇と台湾を守るという決心を描き出しています。それは、人々には恐れから免れ自由である価値を有していることを訴え、世界に台湾人の心の内の世界を伝えるものなのです。
戒厳令時代を経験した李素貞さん。『憲兵隊の捜査』、『連れ出された』、『白いヘルメットのやつらが来た』、『ぬれぎぬ』、『夜頃の母親』、『密告する』、『真実が見えぬ』、『荒々しい海峡』などの作品には、当時の血と涙の台湾近代史が映し出されています。
この度、佐々木会長のご支援の下で李素貞さんの東京油絵作品展が開催される運びになったことを大変嬉しく思います。この数年来、佐々木会長は日台両国の友好交流に大きく貢献されており、台湾では三十回あまりのコンサートを開催し、台湾の人々に無料で音楽鑑賞を楽しんでもらっています。そして今回は台湾人画家を日本に紹介し、人権と生命の尊厳を頑なに守ることを訴えた作品を通じて、日台交流がさらなる深さと広がりを見せようとしています。
李素貞さんの作品は、社会と歴史に対する自身の積極的な関わりと省みを反映しています。『勇敢な台湾人たち』では自由への追求、奮闘、質朴、刻苦精進の台湾精神を表現し、『権力と拳』では他人の手中にあった台湾人の運命を描いています。また『涙』、『ストレス』、『夜がこんなに長いとは』、『苦しむ人』、『言葉になれず』、『叫び』などの作品にも、台湾人が隙聞の中で生き抜いてきた艱難辛苦を見て取ることができます。
しかし、台湾人は驚くべきエネルギーと強靭な生命力をも持ち合わせています。『平和で友好な』は、台湾人が全世界の人々と平等かつ平和的に交流で、きることを願った作品です。『歯を食いしばって』、『負けず嫌い』、『鄭南格記念』、『美麗島の物語』、『二・二八事件に立ち向かう強い遺族たち』、『高雄ガス爆発事故』、『傷』、『産業公害』などは、どれも優しさの力を感じる作品です。また、台湾の多元的な文化を描いた作品の中で、先住民をテーマとした作品は社会的弱者への関心と母性愛の輝きに満ちあふれ、開放感と明るい色使いが生き生きとした活力を感じさせます。
李素貞さんの作品から、私たちは人権が普遍的な価値であることを見出すことができます。そして作品は世界に伝えています_今の台湾の人々には国によって守られた選択の自由と権利があり、人権が剥奪されることはもはやないことを。 知識分子として、この土地を果敢に護り、揺るぎない意志と決心を絵筆に託した彼女に敬服の念を禁じえません。この度の展覧のご成功を心よりお祈り申し上げます。
●フリージアグループ 代表 佐々木ベジ
黒い画面、太く歪んだ線、エドヴァルド・ムンクの『叫び』を連想させるような変形した顔、これらの作品を観て、正直息が詰まるような想いをしました。しかし、絵を描いた目の前に居る李素貞さんは、大変明るくふくよかで、お話好きな女性でした。画風としては、世界的には少数派の、しかし確固たる背景と歴史に裏付けられたコブラ派(思想を絵で表現する)に属しているとの事でした。
全身からは2人の子を産み、守り育て上げてきた母としての逞しさと、国家や社会に、媚びない、何者をも頼らないという分野こそ違え、あの与謝野晶子を彷彿とさせるような自立・自活の気概が放たれていました。
作品からは、思想というよりも台湾の風土そのものが母親の情念となって凝縮されているように感じを受けました。台湾の風土が李素貞さんの遺伝子にしみ込み、彼女が成長して母性を発芽させる時期になると、これらの絵のための筆を運ばせたのではないかと考えるほどでした。暗い絵だけではありません。先住民を描いたものには、青空の下のほのぼのとした日の光が恵まれているものもあります。そこには母としての惜しみない愛情が、力強く投影されています。「母を前にして、二つの中国とか一つの中国という論議は意味を持たない。台湾の土が私の母、台湾の海が私の父、台湾の山が私の姉、台湾の川が私の弟、そして台湾の平野が私達の子供の遊び場。」と強く訴えている叫び声が聞こえてくるような絵がたくさんありました。
「国とは王を□(まもる)と書く。国の覇権をめぐる争いなど、この台湾の地とは無縁である。風光煌びやかな台湾の風土。この地上の楽園において仲睦まじく生きる無数の命たち。これらの尊厳を母の愛で守らなければならない。」
「荒れる大海、吹き寄せる大風、地震に揺れる山々、それら全てが一つの塊となった。そして今、一人の母親に乗り移り情熱の筆が走る。」
私は李素貞さんの作品群を前にして、そんな思いに駆られました。
台湾に生まれ暮らし続けてきた人々。全ての台湾人の心の奥底に横たわるそこはかとない不安。一方私達日本人の大半は、のどかな気候に恵まれた台湾の地に憧れ、訪れるとそこに住まう親日度世界一と言われる人々の笑顔に癒されています。
しかし、であるならばこそ、彼の地の人々の、心の奥底にも触れておくべきだと考えます。そこには「大地と共に自活して生きる」、人であるならば誰しもが、太古の昔より備えてきたはずの当然の権利が、幾たびも踏みにじられて来たという辛い想いがあって、今日もなお、多くの人々が不安と葛藤の中の生活を余儀なくされているという現実があったのです。
李素貞さんの絵を観じ終えた私は、愛おしい隣人の心根に一歩近づけたかのような喜びと、「そうだったのかあぁ、気づかずにいてすまなかった。」という申し訳なさがないまぜになって、何とも表現のしようのない心持ちになりました。ぜひこの機会に一人でも多くの日本人に李素貞さんの絵をご覧いただきたいと思います。
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